医学生が大活躍---第53回日本小児血液・がん学会

 2011年11月25日から27日まで、前橋市で開催された第53回日本小児血液・がん学会学術集会で、本学の医学生が3演題を発表しました。
 ライフサイエンス特進コースとして小児科で研究をしている医学科4年生の笠井慎君は、「超低分子量ヒアルロン酸によるCD44刺激はMLL遺伝子再構成陽性ALL細胞にカスパーゼ非依存性細胞死を誘導する」と題する口演を行ないました。これは、難治性である乳児白血病において、超低分子量ヒアルロン酸が新たな治療薬となり得る可能性を示したものです。同じく、ライフサイエンス特進コースの医学科3年生の安藤徳恵さんは、「MLL遺伝子再構成陽性ALLにおけるCXCR4/SDF-1システムの解析」と題してポスター発表を行ないました。これは、乳児の白血病細胞が骨随環境中で受ける刺激の、抗がん剤感受性に与える影響について解析したものです。二人とも堂々と発表し、質疑応答でも会場からの質問に的確に答えていました。


 また、学生ボランティア・サークルのサニースマイルのメンバーが、「学生ボランティアによる入院児の支援〜小児科病棟の子ども達に笑顔を!〜」と題するポスター発表を行ないました。これは、病棟の面会時間終了から就寝までの時間を、子ども達がリラックスして過ごせるようにサポートを続けている活動を紹介したものです。メンバーのうち野口優輔君(5年生)、関谷竜彦君(4年生)、杉山知子さん(4年生)、飯尾一輝君(3年生)、上田健太郎君(3年生)の5名が学会に参加し、上田君が代表して活動紹介を行ないました。会場では、第9回日本小児がん看護学会も同時に開催されており、たくさんの医師や看護師が、このポスターを熱心に読んでいました。


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