ライフサイエンス特進コースの学生さんが活躍しました

 昨年に引き続いて2012年の学会でも、当科のライフサイエンス特進コースで研究に取り組んでいる3名の学生が発表を行いました。
 11月25日から27日まで横浜市で開催された第54回日本小児血液・がん学会学術集会では、医学科2年生の三上学君が、「B前駆細胞型リンパ性白血病におけるCD9発現を指標とした白血病幹細胞のTRAIL感受性の解析」と題するポスター発表を行ないました。これは、同種造血幹細胞移植が難治性の白血病に対してなぜ効果があるのかという重要なテーマに関して取り組んだものです。同じく医学科4年生の安藤徳恵さんが、「山梨大学医学部ライフサイエンス特進コースにおける小児白血病研究の意義」と題して、当科における医学生の研究活動をポスター発表で紹介しました。


 (左)初陣の発表を終えてホッとする三上君(右)2度目の発表で余裕!?の表情の安藤さん

 また、12月8日から11日までジョージア州アトランタで開催された第54回アメリカ血液学会(54th American Society of Hematology (ASH) Annual Meeting and Exposition)では、医学科5年生の笠井慎君が「Triggering of CD44 by Ultra-Low-Molecular-Weight Hyaluronan Induces Cell Death by Autophagy Via Endoplasmic Reticulum Stress in Acute Lymphoblastic Leukemia with MLL Gene Rearrangements」を、医学科4年生の安藤徳恵さんが「Chemosensitivity Is Differentially Regulated by SDF-1/CXCR4 and SDF-1/CXCR7 Axes in Acute Lymphoblastic Leukemia」を、それぞれポスター発表しました。いずれも、昨年の日本小児血液・がん学会で成果発表した研究をさらに発展させたものです。


(左)質問に答える笠井君(右)実験をいつもサポートしてくれる加賀美さんと


(左)質問に答える安藤さん(右)杉田教授と

ASHは、世界中から2万人以上の血液の臨床・研究にたずさわる医師・研究者が集まって開催される非常に活気のある学会で、発表内容のレベルも高くポスター発表の演題採択率は50-60%とされています。二人とも大いに刺激を受けてきた様子で、ますますの活躍が期待されます。

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