代謝班2008年度活動報告


内 田 則 彦

 毎週水曜日午前の小児生活習慣病外来と肝代謝外来、月2回の成育外来を当班で担当しています。「生活自己管理チェックリスト」を用いた小児肥満治療はこれまで15年間以上継続しており、高い治療成績をあげ続けています。全国に先駆けて設定した腹囲の治療目標値を利用して、過去8年間は腹囲自己測定を併用した「強化チェックリスト」を導入して難治例や高度肥満の治療に効果をあることを報告しました。
肝代謝外来では先天代謝異常症、B型・C型肝炎等の治療及びフォローを行っています。県内では数少ない常設の継続的対応を行っている外来として重要な役割を担っています。成育外来ではダウン症、プラダーウィリー症候群、染色体構造異常症などの先天奇形症候群の診断・フォローアップ、遺伝カウンセリングを実施しています。
大学病院以外の各施設でもこの分野の専門外来や教室を開設しているほか、地域での講演や啓蒙活動にも力を入れています。小児肥満症や小児メタボリック症候群が注目され始め依頼が増えています。先天奇形症候群の診断については他施設への往診にも応じています。

【症例報告】

【講演】

   1)内田則彦. 子どもの成長と肥満 小児メタボリックシンドローム. 子どもの健康支援フォーラム. 平成20年7月8日 甲斐テラス

   2)小寺浩司. チャレンジ教室 (肥満教室). 平成20年7月30日. 山梨県立中央病院

   3)内田則彦 子どもの成長と肥満-小児メタボリックシンドローム. 社会保険鰍沢病院 健康づくり教室. 平成20年9月20日  鰍沢病院

【各種助成金報告】

   1) 内田則彦、小寺浩司、朝山光太郎. 腹囲自己測定を導入した強化チェックリストによる肥満児の治療効果. 厚生労働科学研究費補助金(特定疾患対策研究事業)分担研究報告書

(本稿は、2009年度同窓会誌に収録した内容を一部編集して掲載しました。)


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