絵本カーニバル

 NPO法人「絵本カーニバル」による絵本の展示が、平成24年11月3日から15日まで開催されました。 これは、平成21年度に私達の病棟の子ども文庫が、 伊藤忠記念財団の「病院施設子ども読書支援」プログラムに採択された際にご一緒した縁で実現したものです。 プレイルームとエレベーターホールの一角は、 全部で300冊の絵本が本棚に表紙がこちらを向くように展示されて、まるで絵本の森のよう。 様々な絵本が夢の世界へと手招きしているようです。 また、可愛らしい椅子やクッションも置かれて、 病棟の一角とは思えないような楽しげでリラックスした空間が出来上がりました。


 期間中、プレイルームには子ども達が入れ替わりやってきては、 お母さんやお父さんと一緒に絵本を楽しむ姿や、 お気に入りの絵本を両手一杯に抱えて自分のベッドへと持っていく姿が見られました。 また、エレベーターホールでは、産科病棟や内視鏡検査室を訪れた患者さんや面会の人達もソファーに座って絵本を手に取っていたばかりでなく、 病院のスタッフ達も足を止めてしばし絵本の世界に没頭している姿も見られました。


 今回の展示では、子ども図書館として毎月本の貸し出しをして下さっている中央市立玉穂生涯学習館とのコラボレーションとして、 望月孝之館長さんをはじめとする10人のスタッフの方々のお勧め絵本も、パネルとともに展示されました。


 さらに展示期間中に2つの特別イベントが行われました。 ひとつは、京都から遠路はるばる来て下さった「おひとり座」の西川禎一さんによる人形劇「ねずみのすもう」の公演です。 人形の世界にスーッと引き込まれて、小さな子ども達は体を乗り出し人形と一緒に体を動かします。 そして、ネズミが相撲を取るシーンでは大笑い。 その様子に子ども達を見守るお母さん方や病棟スタッフにも笑顔が弾けました。


 もう1つは、東京からいらっしゃったノルウェー政府認定音楽療法士の井上勢津さんによる音楽ワークショップです。 引っ込み思案の子ども達が多い中で、井上さんの醸し出す温かい雰囲気に誘われて、 いつの間にかどの子もリラックスして積極的に参加し、文字通り「音を楽しむ」ことができました。 また井上さんの透き通った優しい歌声には、大人も聞き惚れ肩の力が抜けて癒されました。 どちらのイベントも、たくさんの絵本に取り囲まれているからなのか、 和やかな雰囲気のなかで子ども達が心から楽しんでいる様子が印象的でした。


 たくさんの絵本と機材を持ち込み、素敵な空間を用意して下さった「絵本カーニバル」のスタッフのみなさん、 今回の企画をサポートして下さった市民社会創造ファンドの神山邦子さん、 そして日頃から子ども図書館を運営していただき、今回の企画にもご協力いただいた中央市立玉穂生涯学習館のみなさん、 どうもありがとうございました。

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