東日本大震災 医療支援活動報告
山梨大学医学部小児科 杉山剛

 山梨大学からは、平成23年3月18日から5月13日まで宮城県本吉郡南三陸町において継続的に3泊4日の救護活動が行われ、 私は第5班の一員として3月30日から活動にあたりました。
医療活動は「歌津中学校」の保健室を改装した救護所での診療業務を中心に、周辺地域への往診、 避難所である体育館への巡視、避難所全体の公衆衛生活動など多岐にわたりました。 電話等の通信手段がないため、「○○さん家に具合が悪い子がいる・・・」等の噂を聞いては、 道路が寸断されているなかを往診しました。
 救護所の外来診療では、小児からご年配の方まで、のどや鼻の症状を訴える方が多く、 実に1/3近くの患者さんが花粉症などのアレルギー性鼻炎の患者さんであり、 結果的に自分の専門性を生かすことが出来たのは幸いでした。
 朝から晩まで緊張の連続でしたが、医療とは「人と人の心の触れ合い」であることを実感した4日間でもありました。 「すれ違う方全員に笑顔で挨拶をしよう!」を合言葉に、とにかくたくさんの被災地の方々とお話をさせていただき、 山梨への帰途に立ち寄った高速道路のサービスエリアでも思わず見ず知らずの人に笑顔で「こんばんは!」と声をかけてしまったほどでした。
 最後に、一刻も早く、南三陸町をはじめとする被災地の方々に本当の笑顔が戻ることを祈ってやみません。

 詳しい活動報告は、 こちら をご覧下さい。
http://www.hosp.yamanashi.ac.jp/FileUpload/file/news/hisaiti7.pdf

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