日食を見よう

 7 月22 日は国内で46 年ぶりの皆既日食で、山梨では食分が7 割強の部分日食です。

 日食を観察するため、院内学級で日食グラスを作りました。天文学会の日食グラスを参 考にした「山梨大学小児科病棟オリジナル」の型紙を切り出して好きな絵を書き、表面 反射率が99.999%という太陽観察専用のフィルター・シートをパウチして短冊状に切っ たものを貼付けると、世界に1 つだけの「マイ・日食グラス」の出来上りです。

 当日は朝方こそ雲間から太陽が時々顔を出しましたが、日食が始まる時間には厚い雲が 空を完全に覆ってしまいました。食が深まる11 時過ぎに、みんなで日食グラスを持っ て病棟の外に出ましたが、灰色の雲は暗さを増すばかり。いろいろな話をしながら待つ ものの、太陽が顔を出す気配はありません。そのうちに空が少しずつ明るくなりはじめ て、雲が暗く見えていたのは日食の影響だったことが後になってわかりました。結局、 雲間から太陽が姿を見せることはありませんでした。

 当地での日食の全行程をプラネタリウム・ソフト上でシミュレーションしてみました。 この日食は54 年後に帰ってきます。その時に院内学級のみんなが今日の事を思い出し てくれたら嬉しいですね。

(この活動は花王コミュニティミュージアム・プロジェクト2008 の助成で行われています)

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