「山梨星の語り部」の跡部浩一さんと高橋真理子さんによるプラネタリウムの会が8月7日に院内学級で開かれました。この会は昨年8月に続いて今回が2回目になります。お二人は県立科学館のプラネタリウムで実際にプログラムの制作にたずさわっておられます。8月7日がちょうど旧暦の7月7日で七夕にあたることから、今回のテーマは「月の船に乗って」でした。
まず、月の満ち欠けが昔は暦に用いられていたことを、跡部さんがきれいなスライド写真を使って説明して下さいました。高橋さんは小型プラネタリウムで、天の川をはさんで輝く織り姫星と彦星を見せて下さいました。七夕のお話を聞いたあと、旧暦の七夕では上弦の月を織り姫星と彦星が天の川を渡って会うための船に見立てていたことを紹介して下さいました。それで今回のテーマは「月の船に乗って」だったという訳です。
七夕と月の船の関係は?
直径2メートルほどの円形スクリーンの下に座ってプラネタリウムが映し出す星々を見上げていると不思議な一体感で、皆で本物の星空を見上げているような気がしてきます。ちょっとした明かりがあっても見にくかった星が、明かりを暗くするにつれてだんだん見えるようになり、やがて天の川も見えてきました。私達の日常生活では電気の明かりで街の中からは星空が見えにくくなっていますが、電気を消す事で甲府の空からも天の川が見えるようになることを、プラネタリウムを使って教えて下さいました。
最後に跡部さんがスライドを使って東の空が少しずつ明るくなって夜明けを迎える様子を見せて下さり、会は終わりました。病室の窓からは星空は少ししか見えないけれども、私達の上にはたくさんの星がいつも静かに輝いていることを忘れないでいたいと思いました。
見上げると自然に口元がゆるみます。
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