小児科初期研修

 山梨大学小児科は、山梨県内の主な医療機関の小児科が関連施設として十分に機能しているために、三次医療機関としての重責を担っており、全ての領域において医療を完結できるようにスタッフの充実に努めてきています。

 おおまかに以下の3つのチームで診療を行っています。
循環器・呼吸器・新生児/未熟児チーム
 先天性心疾患を中心に診療を行います。
血液・腫瘍チーム
 白血病をはじめとする小児がんと血液疾患を中心に診療を行います。
神経・内分泌・腎・染色体/遺伝子関連疾患チーム
 これらの専門的な治療を要する疾患を中心に診療を行います。


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プログラムの概要

 各チームの一員として診療にあたるなかで、採血・点滴や骨髄・腰椎穿刺などの処置を経験していきます。
 上記の3グループについては各自の希望で選ぶことができますので、将来目指す領域と関連する小児疾患を経験することで有意義な研修とすることができます。小児科医を目指す場合には、重点コースおよび選択コースで上記の3グループを全て選択することができます。この場合は山梨県立中央病院などの基幹病院で小児科医として後期研修をスタートすることもできます。

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アピールポイント

 2011年4月に新生児集中治療部(NICU)が開設されて小児科のスタッフも増員となり、研修のサポート体制がさらに充実しました。
 全国の小児科常勤病院の小児科医数は平均3.5人で、一人常勤の病院が約1/4。山梨県内の関連10病院における小児科医数は平均6.4人で、一人常勤の施設はありません。小児救急体制の整備も全国トップクラスで(研修中の見学も可能)日本医師会の特別賞を受賞するなど、女性医師も含めて働く環境が充実しています。
子ども達がリラックスして入院生活を送ることで、両親と信頼関係を築くことができるような環境作りに努めています。
 研究のアクティビティーは高く、各領域の学会における演題数は上位に位置し、トップジャーナルに論文が採択されています。


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具体的な研修内容

 感染症が重篤化しやすい子ども達が多く入院しているため、一般小児科の入院に多い肺炎や胃腸炎などの感染症は原則的に入院していません。

  しかし、入院している症例は、専門的な治療を要する小児疾患ばかりですから、個々の症例の経過の中で一般小児科医として要求される感染症や発達評価・予防接種などの幅広い領域のエッセンスを経験することができます。

  研修期間中に12コマのクルズスが行われています。小児科のスタッフが講師をつとめ、小児の薬用量や輸液療法および発熱や腹痛・下痢などの診かたといった一般的な内容のものと、小児心電図の判読方法やシミュレーターを使っての蘇生法および喘息や成長・発達障害の診かたといった実践的な内容のものがあります。


初期研修についてはこちらもご覧下さい。

後期研修についてはこちらへどうぞ。

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