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■1.山梨大学医学部小児科、研修体験記■

 


後期研修病院の紹介
-クリニカルパスを導入してEBMに基づく小児医療を実践する-

平成14年度入局
富士吉田市立病院
M.Y

  私は山梨大学医学部を卒業後に都内の一般病院での2年間の初期臨床研修を経て当科に入局し、小児科医として今年で6年目になります。現在、勤務している富士吉田市立病院の小児科を紹介します。
 当院は富士山の北麓に位置し、周囲は富士五湖を中心として自然にも恵まれています。現在小児科は、私を含め部長以下3名の体制で、地域の中核病院としての役割を果たしています。大学病院や県立中央病院などと地理的にやや離れているため、一部の疾患を除き、重篤な疾患にも対応しています。ですから、当科の外来及び病棟では、豊富な症例をもとに、幅広い疾患に対する診療技術を習得することができます。新生児や小児の呼吸器疾患などでは人工呼吸管理を要するような症例についても対応しており、重症患者の全身管理も経験できます。
 また、看護師さんやコメディカルの方々は非常に協力的で、働きやすい環境です。そして、EBMの考え方を重視した医療の実践という面にも力を入れています。クリニカルパスの導入にも積極的で、他の施設と協力したり、あるいは当科独自で、代表的な小児疾患に対してクリニカルパスを作成し利用しています。したがって、ありふれた疾患にはクリニカルパスで対応することで、重篤な疾患にも十分な時間をかけて余裕を持って対応することができます。
 臨床実習や初期臨床研修でいくつかの科をローテーションするなかで、小児科という科は必ずしも楽な科ではないと皆さんは感じているかも知れません。でも日々患者さん、すなわち子どもたちと接することは楽しく、同時に病気に苦しんでいる子どもたちを診療していくことに大きなやりがいを感じることができます。小児科医に対する社会の需要が高いこともご存知の通りで、将来性という面でも小児科はおすすめの科だと思っています。

(平成19年8月・入局6年目・記)

 

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