積み木で遊ぼう


 中央市の木楽舎「つみ木研究所」の荻野雅之さん絹代さんご夫妻と息子さんの慶昌さんをお迎えして、2008年4月から「楽つみ木広場」が月に1度の頻度で開催されています。荻野さん親子は「つみ木のおじさん・お母さん・おにいさん」として、山梨県内はもちろん全国各地や遠く海外にまで活動の場を広げられており、その活躍は新聞やテレビでも取り上げられています。

 ヒノキの間伐材から作られた積み木は、ひとつひとつ丁寧に角が落とされていて、その軽さとぬくもり・香りそして乾いた音が心地よく感ぜられます。積み木は3種類で、精密に作られているため、無限のひろがりがあります。毎回5千個の積み木を持参していただき、プレイ・ルームで楽しんでいます。

 最初は作る意欲が湧かない子供達もいますが、荻野さん親子が子供達を心から褒めて下さるのと、周囲のお友達のがんばる姿に励まされて、途中で崩れてもあきらめずに皆が多様な作品を積み上げるようになります。大人には考えつかない豊かな発想と、その生き生きとした表情に、お母さん達も嬉しそうに子供達を見守っています。子供達だけでなく、お母さんや臨床・看護実習の学生さん、そして病棟スッタフも子供達と一緒になって積み木を楽しんでいます。出来上がった作品にライトを当てていただくと、作品が幻想的な光を放つだけでなく、影が生き物のように姿をかえていきます。その美しさには、毎回大きな歓声が上がります。

 最後には一生懸命に積み上げた作品を、気持ちを込めて「積み木さん、ありがとう」の言葉とともに、みんなで抱きしめるようにして崩し片付けていきます。「また来月に来るからね」という荻野さんの言葉に、次は何を作ろかと、みんな次回を楽しみしています。


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