教室紹介
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小児科学教室の紹介
教授挨拶
子ども達から元気と勇気をもらえる仕事
子ども達は大きな可能性を持っており、家庭だけでなく地域・社会として守り・育てていく大切な存在です。
それを支える私たち小児科医は、やり甲斐と喜びに満ちた仕事です。子ども達と身近に接していると、その存在に元気と勇気をもらっていることを意識しない小児科医はいません。子ども達が元気になるように力を尽くし、その子ども達から自分も元気をもらう。それが、小児科医の仕事だとも言えると思います。
山梨県の小児医療の中核として
山梨大学小児科は、1983年(昭和58年)に旧山梨医科大学小児科として診療を開始しました。それ以来、山梨県の小児医療の中核としての役割を担っています。現在では、大学のみならず、山梨県立中央病院や国立病院機構甲府病院をはじめ山梨県内・諏訪地区の基幹病院の小児科にスタッフが出ており、現役の教室員は70名を超えています。
さらに、これまでに在籍した教室員は80余名を数え、各地の大学・研究機関のスタッフとして、病院小児科の勤務医として、地域住民から信頼される開業医としてそれぞれが小児医療を支えています。
大学では、各スタッフが小児科専門医に加えて血液・腫瘍、循環器、神経、内分泌、腎、新生児、遺伝などの専門医資格を持ち、多様な疾患に対応しています。看護スタッフはもちろん、院内の各部門・診療科と深く連携して、最先端の医療の提供に努めています。
また、大学と関連病院が手を取り合って高レベルの医療を提供することにも私たちの特色があると考えています。
その成果が具体的な数字として現れている一例が、新生児医療です。大学の新生児集中治療部と山梨県立中央病院の総合周産期母子医療センターを中心にした全県的なネットワークによって、周産期・新生児医療の統計データにおいて山梨県が全国でトップレベルを維持していることは、私たちの誇りの1つです。
さらに、重症例の全身管理のみならず日常の一般小児科診療においては「全身を診る」総合医としての視点が求められます。
全診療科の中で最も多様な疾患に接するのが小児科診療の醍醐味と言えます。子ども達の成長を見守り家族も含めて全人的に支える役目は、まさに家庭医であるとも言えます。また、子ども達の代弁者として子ども達を取り巻く環境を整えていくことも小児科医の大切な役目です。実際に、院外活動に積極的に取り組んでいる教室員も多く、親子で学ぶ心肺蘇生講座や、1型糖尿病の子ども達を対象にしたサマーキャンプ(2019年8月で34回目)などを開催しています。
山梨における大学・勤務医・開業医が連携した夜間・休日の小児救急医療体制は、全国的にも高い評価を受けており、旅行等で来県した際に受診した県外在住者からも感謝の声が寄せられています。
小児救急体制の整備・運用を通じて、行政や医師会・小児科医会とも強い信頼関係を構築しています。
医療機関同士の密な連携体制と行政との信頼関係は、全県的な小児医療活動の推進力となります。小児の死亡原因を究明しその予防へと昇華させるチャイルド・デス・レビューや、抗生剤の適正使用など、こうした恵まれた連携体制を活かして国内のトップ・ランナーを目指した取り組みが始まっています。
柔軟な研修プログラム
若い力が活躍できる研修体制の整備にも力を入れています。初期臨床研修では、小児科重点コースと専攻医プログラムとの連動性を高めた研修システムを立ち上げています。小児領域の診療に興味を持つ初期研修医を対象に、診療プロセスと手技を疑似体験してもらう小児医療ワークショップをスタートさせて、参加者から高い満足度評価を受けています。後期研修の専攻医プログラムでは、各施設をローテーションする中でも一貫性のある研修ができるように、ポートフォリオを活用した研修を導入しています。また、隣県の小児病院や新設の「県子どものこころサポートプラザ」で一定期間を研修するコースも用意するなど、多様なニーズに柔軟に対応できるプログラムを準備しています。
研究成果と留学経験
研究面では、各診療グループがそれぞれテーマを持って取り組み、着実な成果をあげています。小児の診療では未解決の課題が山積しています。その解決へと繋がるような研究を自らの手で進めることは、小児科医の重要な責務の1つです。
学内の基礎医学の教室に加えて、国内外の様々な研究機関とも連携した共同研究が行われています。また、これまでの多くの教室員が海外留学を経験しています。その一方で、アジアを中心とする国々の留学生も積極的に受け入れています。在籍者の出身国は、バングラデシュ、フィリピン、中国、パラグアイと多彩で、現在はベトナムからの留学生が在籍中です。さいごに
教室の診療開始から30余年を経て大きな発展を遂げてきました。子ども達がしなやかに成長していくように、私達も柔らかなこころを持って子ども達を支え、自分達もさらに成長していきたいと願っています。
小児科学講座
教授犬飼 岳史沿革
1980年に加藤精彦教授のもとでスタートした当教室は、中澤眞平教授(1992~2007年)を経て2007年から杉田完爾教授へと引き継がれ、教室同窓会の会員は120名になりました。
小児科の専門医に加えて教室員がそれぞれ血液・神経・腎臓・循環器・内分泌・糖尿病・遺伝・新生児などの専門医資格を取得し、高度な診療を県内で完遂できる体制も整ってきています。
当ホームページについて
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このホームページは
若手研究:アストロサイト特異的かつ依存的なてんかん原生獲得機構の解明
基盤研究(C):アストロサイト性神経回路再編異常を標的とするてんかん予防治療法の開発
の助成を受けて作成しています。
教室お知らせ
- 2024.11.06
第24回山梨県小児医療セミナー【開催
- 2024.08.14
第163回日本小児科学会山梨地方会
- 2024.06.05
保坂郁実先生が令和5年度山梨県医師会
- 2024.05.14
第23回山梨県小児医療セミナー【開催
患者様へのお知らせ
- 2022.10.14
- その他
18トリソミーの子どもたち写真展 ~
- 2022.08.29
- 病棟
入院受け入れ制限に関して
- 2022.05.07
- その他
山梨県から、こどもの心肺蘇生法動画が
- 2022.01.24
- 緊急のお知らせ
山梨大学小児病棟、NICU、GCUへ